2019年5月5日日曜日

チャリ

D氏が転勤により遠くに消えた。
普段の言動により左遷になったに決まってる。


不要になったチャリを譲ってくれるというので
10バーム(バームクーヘン)で交換してもらった。


バーストし修理しようとしたのか
チューブを引き出し、・・・
あきらめたのか、長年放置されていた様子。

まるで、死骸の臓物を食い荒らしたハゲタカの如く、悪魔の所業だ。


よし!オレがたすけてやる。

サイズが27✕1 3/8 なる表記。
なんのこっちゃ?













ネットにて、タイヤ チューブ セット 27×1 3/8
COMPASS コンパススポーツ

前後タイヤ・チューブ・リムテープの3点セットをポチッ。


ハブダイナモが付いている。
基本スペックは良い様子だが、今は亡きSANYO製

壊れてないかな?



点灯試験をしたいが、肝心のライトが破損しているので謎のまま

なんなんだ・・・














バラして、ホイールのみにして











リムテープを装着し、チューブを装着!

うん!順調だ!




上記手順は誤り
タイヤにチューブを組み込んでから、ホイールに装着しなければならない。

無駄な時間を消費してしまった。
いつもそうだ、生まれてきて何一つとして
うまく行った試しがない。何一つだ!!


まあいい、後輪に取り掛かろう
ギアがSHIMANO社製
釣具メーカーと同じかな?















やみくもに、分解を続けるとギアが脱落・・・

もう元には戻せないだろう。

















悪戦苦闘の末、装着に成功したが
変速ができない・・・

どうやら、ケーブルが錆びて可動していない様子だ。
10連休中なので、この休み中には部品の到着が難しそうだ。

ヨドバシ・ドット・コム!
送料無料で翌々日に届くとのこと
ついでにライトもポチ。

ワイヤーもSHIMANO社製・・・釣具?・・・
ライトはPANASONIC社製=SANYO
ん〜、自転車業界のセオリーなのかな?


原因がケーブルじゃなかったら、無駄な投資だ。










ライトも装着。

















すべて完了した。
変速もできたし、ライトも点灯した
やるべきことはもう

!!!!!!!!!

スタンドがモゲた!?

もう意地だ!
走行試験がてら、近くのホームセンターにチャリでスタンドを買いに行く。
無事にスタンドを購入してチャリ置き場に戻ると

!!!!!!!!!

パンクしてる??

20分ほど鉄の塊を押して帰る。


無駄な時間を消費してしまった。
いつもそうだ、生まれてきて何一つとして
うまく行った試しがない。何一つだ!!
(デジャヴ)

家に戻り、生きているチューブがもう1本あったので
最初の工程から、やり直す。

振り出しに戻るだ!

怒りで写真撮るの忘れたが、ホイールにタイヤを組み込むときに
チューブを噛んでいたらしく、激しく破損していた。

さすがに、2度目なので工程もスムーズだ。
プロになるつもりはないので、1度で済ませたかった。

















もうなにも起きてほしくない。

2013年7月23日火曜日

トムラウシ山 2回目 1/2

またトムラウシに足を運ぶなんて誰が思っただろう。

今回は、いつものD氏に加えてkiyoさんも参戦してもらった。




D氏自宅前に集合&出発

予定時刻15分前にはkiyoさんは既に到着して
2人でなんとなく出発時間を待っていた。

D氏が車を出すと言っていたので
彼の軽自動車をチェックしてみると

後部シートが倒され
無造作に彼のザックが投げ出されている。


到底、3人乗車できないレイアウトの車内



謎の2シーターの軽自動車を目の当たりにして

ミニバンを所有するkiyoさんは
全てを悟ったような、慈悲深い仏様のような目をしていた。



無限に思える沈黙の中、2人でタバコを燻らせながら出発の時を待つ・・・



デジャブ?
D氏宅は真っ暗・・・
昨年も同じ出来事があったような気がする

自宅からは、D氏が寝てる感をビンビンに感じる。。。

時は満ちたので、今回は遠慮無く凸電して、叩き起こす!




闇のグラデーションの奥から
ヘラヘラと薄笑いを浮かべ、徐々に姿をあらわすD氏。


清々しいほどに、一切の謝罪も反省もなく

D氏「オハヨー、目覚ましセットしたのに???おかしーよね?」


オレ(おかしいのは君だ!
   AMとPMを誤ってセットしたのは君自身なんだ。
   トムラウシ山頂付近にてアラームが咆哮をあげるとも知らずに・・・)



当然が如く、kiyoさんの車で登山口へ向かう事になった。



依然としてkiyoさんは、悟りを開いたような目をしている。
ガソリンの残量を気にしているのか?
それとも、神に近づいているか?



行きの車中にて
買ったばかりだという灰皿を披露して、はしゃぐD氏


その灰皿から発するLEDの光源を執拗に右目に当てられるという
屈辱を味わいながら目的地を目指す。


オレ(厄介なオモチャを手にしたもんだ・・・
   目がァ〜・・・ワシの右目がァ〜・・・・・・)



一方、kiyoさんは悟りを開いたような状態から変わらない。
いや・・・ウッスラと後光がさしているようかのようにも見える。


D氏より、しつこく当てられたLEDの残像によって
kiyoさんから後光が発しているように見えるだけだった。





登山口へ到着して、早々にアタック開始する。

どうも、kiyoさんの体調が思わしくないようだ。
顔色も悪く、足取りも重いようだ。




カムイ天上から先の行程では
kiyoさんの身体が、だんだんと透けて見えるようになる

光学迷彩を着てるのかな?とも思ったが、んなわけない。

オレ「大丈夫っすか?」

kiyoさん「・・・ウィッス…」


kiyoさん「喉が乾いてるんだけど、ウガイしても潤されないし。
     鼻水が出てきてうっとおしいんすよ・・・
     これさえ耐えられれば大丈夫っす。。。」


オレ(大丈夫だよ、辛いよね。痛いほど分かる。
   だが、行こう!
   君は頑張らなければならない理由があるんだ。
   進め!進むんだ!勇気ある撤退なんて認めない!
   君は今日登るために生まれてきたんだ!

   なぜムキになって、こんな事をいうかというと

   その症状は風邪で・・・

   オレとD氏はその風邪を感染されて
   この後一週間棒に振ることになるのだから。)


一蓮托生とは良く言ったものだ
その苦しさは、後日引き受けたよ!!!!
3人は運命共同体なのだから、いまは頑張ろう!






地獄のコマドリ沢登り

昨年はひどい目にあった場所だが、今回は雪に覆われている
冷たい風が汗を乾かしてくれて、心地良い。




岩場も難なく突破

昨年よりも身体が出来上がっているせいか
山の風景や空気感を楽しめるようになっている。
なんて爽やかで健康的なんだろう。





ニペソツ山も綺麗だ!

オレは成長した!
確実に山行なるものをガッチリ手中におさめようとしている。

もはや、山行なんぞ俺様にとってはレジャーでしか無い
ファファファファファファファ〜〜!!!!





前トム平で休憩をとり、再出発して10分後・・・


驕り高ぶっていた、鼻っ柱をへし折られる事態が発生。




チクーーーーーーッ!!!




オレ「フェッ??!!!刺された???・・・
   謎虫に刺された・・・死ぬんだオレ・・・
   タスケテ・・・Dさぁ〜ん・・・」


大げさに騒いで、刺された薬指をテーピングしてもらい
テンション下がりまくりで、山頂を目指す。



オレ「もう嫌だ・・・なんちゃら〜ショックで、死ぬんだぁ・・・」




ボキリと心が折れた瞬間を見逃さずに
疲労物質の乳酸が体内を覆い尽くす。




オレ(ハァハァ…ハァハァ…疲れた。。。もはや空気感も景色もどうでもいい・・・
   ヤマ…コワイ・・・ムシ…コワイ・・・カエリ…タイ・・・)




kiyoさんの憐れむ視線にも心が痛む。




あの謎虫はヤブ蚊の類らしんだけれど
蚊のイメージって、大きさ3mm位で プ~~~~ン っと飛び
知らぬうちに刺されているというイメージだったけど
刺された瞬間に分かるほどのダメージを感じる。



さすが山深いトムラウシだけあって、リアルランゴスタに攻撃された気分だ。
あんなのゲーム内でもウザいのに、実に実に気分が悪い。



今シーズンは、山のアニマルには逢えないが
ダニやら蚊やらの虫には、さいなまれるシーズンだ。。。






続く

2013年7月6日土曜日

ニペソツ山

ニペソツ山(やま)に行ってみた

富士山(ふじさん)や高尾山(たかおさん)は〜さんと読むのに、にぺそつやま
この読み方の違いは
〜山(さん)は神様がいるVIPな山
〜山(やま)はノーマルな山
というのが一節らしい

ウンチクはどうでもイイけど、ノーマルな山へD氏と登山へ出発だ!


今回も両手ストックでラクラクスタート

D氏「ウヌはストックをつかうのか?
  このD氏は40歳になるまで登りでストックは使わぬ!」

おれ(あと半年足らずで40歳になっちゃうんだからさ
   ストック使っちゃえばいいのにね。
   ヌォォォォォォ〜!!!
   帰りの行程でストックと共に心も折れてしまえばイイさぁ〜〜〜っ!!)

遊び半分で呪怨をかけつつ軽快に山登りを楽しむ。


いつもの山道+雪渓があったりして変化のある登山道は飽きがこない


昨年登頂に成功したトムラウシが見える


道内最高峰の旭岳が見える



ニペソツってロケーション最高ですね

天狗平に到着、はいニペソツ
ドーーーーーーーーーン!!!


ここまで5時間
写真屋は道草食い過ぎて相変わらずコースタイム遅いね
でも写真撮るの楽しいじゃない


ここから頂上まで2時間〜2時間半の行程
荷物デポして、超安堵・・・ふぅ〜

ここまで5時間という時間が我々を狂わせていたのか
おむすびと水ペット500mlとカメラ持って出発!
ザック無くて軽〜〜〜〜〜い

いま考えれば、片道2時間強って結構キツイっしょ?


Q1
おむすび1個で足りますか?
A1
足りませんでした。

Q2
水500mlで足りますか?
A2
足りませんでした。

Q3
突然の天候に対応出来ますか?
A3
できません。最悪の場合は死です。

Q4
下山時でD氏から頂いたネオソフトは美味しかったですか?
A4
悔しいけど、美味しかったです。


午後に登頂したので、雲がかかっちゃって展望はイマイチだったし
虫が半端ないので、トットと天狗平のベースキャンプまで帰還

飯も食って夕焼けの時間帯まで時間があるので各自休憩


プライベート空間を満喫できる一人用テント

くぅぅぅぅ〜、買って良かった!


隣のテントでは、zzzzzzzzzzzzzz〜
D氏の寝息が聞こえる
さぞかし疲れたんだろう

汗かいたのでシャツを着替え、靴下を脱いだ瞬間
死後2週間くらい経った腐乱死体の臭いがする


Q5
買ったばかりのテントに死体を放置した奴は誰だ?
A5
死体を放置したのではない、お前の足の匂いだ。


気持よく寝ているD氏のテントに靴&靴下をほおりこむ衝動に駆られたが


それはしなかった
僕は人殺しになりたくなかったからだ。
彼も足の匂いで他界したとなれば浮かばれまい


アルコールティッシュで足を拭き夕暮れを待つ


残念ながら夕焼けには恵まれなかったが

夜は満点の星空


早朝の朝焼けも押さえておきたいので、10時には就寝


興奮醒めやらぬままに、寝れるかな?っと考えていると

隣のテントからzzzzzzzzzzzzzz〜…

ジップロックに収納していた激臭靴下をテントの小窓から
ほおりこんでやる衝動に駆られたが
本気で怒られそうな気がしたので、思いとどまった。



寒っ!!
快適睡眠温度域6℃〜の寝袋では、1時間おきに寒さで目が覚める・・・


zzzzzzzzzzzzzzz〜…
隣のテントからは安眠サウンドが聞こえる。

憎いっ!
(明日の朝食時、アルファ米を半分以上地面にこぼしてしまえばイイさ…)
安易な気持ちで、呪念を唱えながら瞼を閉じる・・・

日の出は快晴で最高の状態!!!


きもちいい〜〜〜

念願の赤いニペさんもおさえました。


早々に下山して、国見峠でカツカレーを食べて

層雲峡で謎の熱湯温泉に浸かり


午後2時半には自宅着

翌日仕事なので余裕のあるスケジュールが楽しさを倍増させました。

テン泊は楽しめるね!


2012年9月2日日曜日

登山 in トムラウシ山 003

岩場ステージか…
トムラウシは変化に富んで、飽きのこない道だけど辛くない?急登後の岩場を若干トラバースぎみに進む。
モウロウとした意識の中で、なんとなくD氏についてゆく。足場の選択に気を使うし、踏み外せば大怪我をしそうだ。多数の老若男女とすれ違ったが、みんな器用に岩場ステージをクリアしていったんだろうなぁ…ってことは、俺も余裕で行ける?

一歩…また一歩…
誰だっ!!!!俺のザックを引っ張る奴は!!!
誰もいないか。

一歩…また一歩…
おのれ!!!ズボンの裾を引っ張る奴は誰なんだ!!!
誰もいない!!!

完全に心が折れて、しだいに不安定になってゆくオレ。



しっかし、珍しい動物とは思えないほどに、ナキウサギが登場する。
それは、シャッターを切る価値もないほどに。


ナキウサギが、あざ笑いながらコッチを見てる。
そして、スイッと岩場に隠れる。

ピチ!ピチッ!っという鳴き声が
ナキウサギA 「ゲス人間が登山を楽しんでいるね。クスクスッ!」
ナキウサギB 「崖に足をとられて、死せばイイのにね。クスクスッ!」
ナキウサギC 「みんな見てよ、あの人はゴミのようだ。クスクスッ!」



チッ!クソヤロウめ、憎いっ。

D氏は体調不良から脱したのか、グングン進んでゆく。
「オーイ、ナキウサギが居るよー!」
「おっ!あそこにも居るよー!」パチパチ写真を撮っている。
それはそれは元気になって何よりだ、ついでに貴様も憎いっ。


岩場ステージを超えて、ハイマツ帯を登ると前トム平。
出ました”平”マニアとしては、秀逸な場所。(かたくなにシャッターは切らない」
吹きっ晒しで、風が涼しいし歩くのも楽だし言うこと無いね。

この先、何キロあるのか何時間かかるか考えるのはよして、休憩に入る。
休むと二度と立ち上がることを許さない心と体。

D氏「さぁ、次はトムラウシ公園だ行こう!!」
おれ「フェイッ…」

ノロノロと歩き始め、ただ付いて行くだけの肉ロボットは無表情で吹きっさらしステージをあとにする。


前トム平から程なくしてトムラウシ公園に到着。

公園といっても、ブランコとかシーソーとかあるのではないし、用務員的な人が環境整備をしているのではないし、街灯やベンチや公衆便所があるわけではない。

あたかも公園的な様相をした自然の一画でありながらも、人工的に整備されたのごとく花畑や岩や池が見事に配置されている場所のことだった。

いままでに、こんなに綺麗な場所があっただろうか?いやない!
プロの園芸家が生涯を賭して完成させたジオラマの中にいるような感覚で、まるで現実感が無い。


楽園で、リス君も何かの実を食べている。

ふと、10分くらい前に自分は死んでいて、いわゆる三途の川的な場所に居るのではないかという錯覚に見舞われるくらいだ…綺麗なお花畑の向こうへ行くと、もう戻ってはこれない感覚。こんな素晴らし



オッサン「ハーッハーッ!ゼーッゼーッ!上りルート間違っちったwww」

真下の岩場から、突然のオッサン登場!

D氏「本当はアッチ側からですよね?上りツラかったでしょ?www」

おれ(なにこの少しイラッとする死にたい感じは、あぁ~っん?生きているんだな…おれ…)

よっしゃ!絶景ポイントとばかりにカメラを出して撮影を始めるが、50mm単焦点の画角の狭さが災いして、地獄のような風景が映し出されていた。



違う!違うんだっ!オレが悪いんじゃない、この壮大な風景が悪いんだっ!
仮に1mm単焦点があったとしても、これを撮して伝えるのは難しいんだ。



思い出補正がかかって、余計に悔やまれる。いま決めた、来年もココに来よう。




それよりもメシだよ。
前トム平で昼になっていて、D 氏に飯にしましょうよ♪
とオソルオソル提言し、無視されてから1時間近く経っている。

おれ「腹減った〜〜〜、飯にしましょうよ〜」

D氏「トムラウシ公園の下の方で、良さ気な休憩ポイントがあるわけさ。昼はわかってるよ。君の気持ちもわかってるよ。そこで飯にしようとオモッテ…イタ…ワケサ…。ユーは僕の気持ちをアンダスタンド!!??」

おれ「アンダスタンドっす。。。」




彼の言う、良さ気なポイントとやらへ着き昼食へ。
確かに休むにはもってこいの場所だと満足していたところに

D氏「実は、やっぱり胃腸が調子悪くて食欲ないんだわ〜www」
  「メシ食わなくてもイイ感じなんだよね〜w」

おれ「!!!!!!?????」

無言でも黙々と、コンビニで購入したおにぎりと卵焼きを頬張る。
旨いな〜、山っていう調味料は何にも代えがたい!
食の細いおれでもモリモリ食べる。

さて、時間もかなり押しすぎてきたので早々に出発だ。
楽園散策ステージを後にして、南沼キャンプ指定地ボーナスステージへと向かう。

コマドリ急登ステージを終えた我々にとって、多少の上りにはメゲなくなってきたが、次に飽きという心の闇が襲いかかってきた。

辛くはないが、単調な道で色々なことが気にかかる。
リュックが重いとか、ジュース飲みたいとか余計なことを考える。

ぼんやり歩いていると、再びD氏の様子が…

D氏(ゴフォッ…)
  (オウェ〜〜〜〜〜〜ッ!ペッペッ!ペッ!)
  「コンビニおにぎりがキたわ。オエッ!」
  「リュック重〜いっ、行程長〜い…」

思うことは同じらしい。

あの丘を超えたら、キャンプ指定地だ!違う
次こそ丘を超えたら、キャンプ指定地だ!違う

無限にも思える時間を幾度と無く繰り返してボーナスステージにたどり着く。


2012年8月23日木曜日

登山 in トムラウシ山 002

前日は楽しみすぎて眠れなかった。
深夜01:30自宅発なので、早めに仕事を切り上げて21:30にはベットにすべりこんだのだけれど、遠足前夜のごとく眠れないままに出発し、けんぱちD(以下D氏)の自宅へ約束の時間より早めに到着した。
あたりは真っ暗で人影はない。いつもは車庫前で準備をしている彼の姿は無い。
まさかね…おれが珍しく早く着きすぎただけさwww

定刻を過ぎても状況は一切変わらないので凸電してみる。


D氏「名探偵コナン見てたら爆睡しちまったァ!」

おれ「コナン!!!!!!!爆睡?????????」

D氏「口内炎できてるし、なんか体調悪いな~っ。ファ〜ッ…」

おれ(このヒト大丈夫だろうか?)


途中のコンビニで食料を買って、今回こそは忘れないようにリュックにしまい込む。朝食代わりのおにぎりを頬張り、06:30にトムラウシ短縮登山口着。既に20台前後の車が停まっている、道外ナンバーも多数あり改めて有名な山だということを実感しつつ、D氏の事前調査によりコマドリ沢までは田んぼ状態で、ぬかるむらしいので長靴を履いてゆくことになった。

天気は曇り模様だけど、ピーカンよりは体力削られないので、コンディションは悪くない。登山者名簿をD氏に記入してもらいGO!(D氏よ、これから2日間おれのコーディネータとしてシッカリ働くのだぞ。フハハハハ)




まずは第1チェックポイントのカムイ天上までの行程だ!





しばらく歩くと、明らかにD氏の様子がおかしくなる


D氏(ゴホッゴホッ…グェボッェッ)

おれ「大丈夫?」

D氏(…………)

おれ(無視か…?)

D氏(ゴホッ!ゴポッファ!オウェ~~~~ッ!ゲボ~~ッ!グェボッェッグェボッェッ!*@$#&%<>♪♫〜〜〜ペッペッ!!ペッ!)

おれ(!!!!? なにそれ怖いwww)

D氏「いや~っ、さっき食ったコンビニおにぎりがキてるわ~。消化不良なのか胃がもたれる…」(ゲゥィポッ…)

おれ 「ユックリいきましょ…!!あっ!シマリスだ!!」

登山道からシマリスが降りてくる、人間を恐れないのか我々の横を通りすぎてゆく。
神々の住む山にD氏の激しくワイルドで、時にはソフトな嗚咽が響き渡ったので、スクランブル発進した斥候部隊なのか?
カワイイ姿をしてても山の刺客だとしたら油断できない。証拠写真を撮ってやる!



登山道は濡れている程度で、長靴を履くほどでも無い感じ。せっかく装備したのに威力を発揮できずに不満を感じつつ、第1チェックポイント”カムイ天上”にて小休止。
ここまでは、今までの登山と遜色ない。ヌルいぜトムちゃん、モットおれを痛めつけてくれよ〜(まだ、少ししか歩いていない)






出発してして、旧道↔新道 の分岐を越えたあたりからキタ〜〜ッ!。
無限ヌチャヌチャぬかるみ地獄が我々に襲いかかる。一歩足を進めるごとにクルブシまで沈む、時にはスネの上まで沈む。

ヌチャヌチャ!ブリュ!ブリ~ッ!!!!

足を抜くたびに、泥が音を立て体力を奪う。だが、ルートを選ばずに進めるのは気を使わなくて良い。重くとも長靴をもってきて良かったァ~、さすがリサーチを怠らないD氏だwww



すれ違う人々の足元をみると、登山靴にスパッツをつけているだけでドロドロになっている、「こんにちわー」っといいつつも、我々の長靴を羨望の眼差しで見ている。「その手があったかー!」等々、フェイスブックでいえば”いいね!”が30個位つく勢いだった。(フェイスブックやってないけど)
それにしても何十分歩いたんだろう、あまり写真を撮るポイントもなくヌチャロードを奴隷のように歩くだけ、アップダウンは少ないんだけど、途中笹薮が生い茂ってきて休む場所が無い。それどころか山賊が現れ、我々の至高のマテリアルである、長靴を奪われかねない恐怖とも戦わなければならない。

先の見えない笹薮を曲がるたびにココで終わりのはずだ!まだ続く…あの曲がり角で次のポイントのはずだ!まだ続く…そんなのを繰り返していると急な下りに突入して、コマドリ沢へのアプローチに入る。危うく心がアレになるところだった。
ポールのキャップも泥に吸い込まれていって抜けてしまい、先っぽがむき出しになっている。

おれの心は固く閉ざし始めている。

急降下に体力がついて行かず、ヒザがニヤニヤ笑い始めている。迂闊に休んだらヒザは大爆笑してしまう!止まることを許されない行軍。
次の休憩だけを心の拠り所にする他ない、無口になって…心が…

木のウロに何かいるかなーっとパチリ(もちろん何も居ない)


下りが落ち着き、茂みの奥のほうから、沢の音がザーザー聞こえると第2チェックポイント”コマドリ沢”へ到着。




キてるね。先の急登を考えると、何十分休憩したって足りやしない。なんならココに住んだってイイ、もう動きたくないんだ


パトラッシュか… お前ここを探してきてくれたんだね。分かったよ。
僕は見たんだよ。一番見たかったルーベンスの2枚の絵を。
パトラッシュ… 疲れたろ。僕も疲れたんだ…なんだかとても眠いんだ。



(多分ココに来てくれるパトラッシュは、体長2.5m体重350kgの頭骨が大きく肩も盛り上がった、黒くてがっしりとした頑丈な体格を誇り、一撃でおれの首をへし折るヒグマなんだろうなぁ…)


そんな獰猛な奴に遭うわけにはいかない!この先からヌチャロードは無いので、登山靴に履き替えて長靴を沢水で洗いリュックを担ぎ、コマドリ心臓破りの急登に挑む。

歩き始めて5分も経たず、ハァハァゼェゼェ…足が進まないが、一歩一歩進むしかないのだと自分に言い聞かせながら、汗だるまのオッサンが苦悶の表情を浮かべ登る。
地図で見るより急登ではないが、思うように足が運んで行かない。
リュックが肩に食い込む!マジで辛い!息が超乱れる!思考もぶっ飛ぶくらいシンドい…



思い浮かべれば後にも先にも、こんなに苦渋に満ちた表情の人にはすれ違っていない。
さすがトム様だ、おれ1人くらい捻り潰すのはわけないよな。。。

ボロ雑巾人間がユラユラと右手に曲がると、次なる岩場ステージ。
時間はかなりロスしている。。。。。


トムラウシ短縮登山口ルートは、以下のステージに分かれる。

1/1 山登りステージ
2/1 ヌチャステージ
3/1 笹薮ステージ
4/1 急降下ステージ

 コマドリ沢ボーナスステージ

1/2 急登ステージ
2/2 岩場ステージ   ←イマココ
3/2 吹きっ晒しステージ
4/2 楽園散策ステージ

 南沼キャンプ指定地ボーナスステージ

※最終急登岩場山頂アプローチステージ※



まだ遠いよ〜〜〜〜〜(泣


2012年8月21日火曜日

登山 in トムラウシ山 001


期は熟した、来たるべき登山に備えてのトレーニングは終わり、
前回の美瑛岳で、夢の2,000m突破に気を良くして出発だ!


googleアースで見てみると、フワ〜ッ〜ポコッっ感じ

なんなら、天人峡まで縦走しちゃう?


しかし何度も言うが、私は山をナメたりはしない
毎度、痛い目にあっているのだから

またまた今回も、けんぱちD同行のもと
1泊2日という余裕を持たせた日程

休んだり
サボったり
写真を撮ったり
サボったり
休んだり
サボったり
心が折れたり
サボったり
サボったりで

私の力では往復15時間以上かかるであろう・・・

だが、1泊2日だ
このアドバンテージは大きい


なので、決して山も私をナメないで欲しい



国土地理院の地図で確認 標高2,141.2m
短縮登山口スタート、片道9Km強
行程が長いせいか、地図もデカめ?

日本百名山 by 深田 久弥って感じだけど、余裕だよね?

コマドリ沢を超えたあたりから、等高線の密集度は熱め?
イヤイヤ、行程の1/2以上消化してるし
コマドリって、カワイイ名前だし。
なんとかなるっしょ!


・・・

いや・・・
前回の美瑛岳ポンピ沢以降の悪夢が蘇る
侮れない、沢からの山は侮れない

よく見てみると、カムイ天上から登って高度を稼いでいるにも関わらず
コマドリ沢へ急激に下る、そして急激に登る!

登るために、下るのか?
下るために、登るのか?

帰路は、上り下りが逆になるが
V字型の等高線を見ると、帰りもデジャブ。

考えるのは止めよう、哲学の世界になるし
机上の空論はイラナイ

先ずは経験なのだよ


ズブの素人は先人のきってくれた登山道をなぞるしかない
文句あるなら、好きなルートを笹を刈りながら
新たな道を切りひらけばイイだけの話だ
自己責任でな…

昔の人、ありがとう!
僕はありがたく感謝しながら
登山という冒険を、楽しませて頂いてるだけです。





これだけ謙虚な気持ちで挑めばバチも当たるまいさ
クックック・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


ひねくれ悪魔が、本物の大自然の前で
ひれ伏すのも時間の問題だった。




ところで、事前準備は大丈夫かなぁ?


コンパス持ったでしょ
使用方法は勉強したが、まともに使ったことがない
だが、絶対の必需品
(登山口で目的地をセットし忘れる)


高度・コンパス・気圧計搭載の時計
安価で案外精度は高いが、防水30mと水に弱い
ORE-SHOCK 以来は立ち直れなかったが、コレにより復活
(高度を数値化することによって、ゴールがより遠くに感じる)


ハイドレーション 3リットル+ペット3リットル
計6kgのハンデを背負う
これでも足りないんじゃないか?恐怖だ…
(持って行きすぎ、翌朝2リットル分を贅沢にも洗顔で使用する)


カメラがメインです
レンズは写りの良さと携帯性重視で50mm単焦点のみで勝負!
APS-C機では中望遠の部類に入ってしまうのカモだが
男なら決断だ!
(画角が狭すぎて、広大な風景が撮れず)


ポールは初参戦
本来は2本で使用するのが望ましいが
老人が杖を2本使っているのを見たことがないので
ホントウは1本のみで十分なんだろ?
(右腕のみ筋肉痛になる)


お泊りセット① 量販店で購入の1,000円シュラフ
気温15度以上で使用してくださいという注意書き
海やオートキャンプ場で使うのが、主たる目的なのか?
使用頻度が低いので、安いのでイイっしょwww
(2,000m級では、明け方の激寒タイムには耐えられない仕様)


お泊りセット② Amazonで購入したマット
軽い!温かい!座れる!寝れる!
日帰り登山でも重宝するシロモノかもしれない
(コレのおかげで、激寒タイムを乗り越えられた。)


念のため虫よけアミ
美瑛岳や雨竜沼のように虫がウヨウヨいても怖くない
かかってこいよ!虫けらどもよ!
(トンボがわずかに飛んでいるだけだった)


緊急事態に備えてエマージェンシーシート
体温維持でくるまったり
ケガ人を運んだり
位置を知らせる為に、振ったりと多用途
出してしまうと、二度と収納出来なくなりそうで怖い
本当の中身は謎
(使う事態が発生しなくて良かった)


闇夜に備えてヘッドライト
然別湖で本当の闇の恐怖を知り購入
(大自然の闇夜で効果絶大)


食料品の一部
ウマいと思えるものを準備したいよね〜
かさばるとか、壊れるとか、重いとか度外視にしよう
(けんぱちDと食料がダブリ、あまり使用せず)


簡易トイレ 通称ビッグウィング
チャックを閉めて持って帰る仕様になっているが
使用後はドコに収納しよう?
はみ出た時の対処は?チャックの信頼度は?
破れた時の補修対策も考えとく?
(便意がなく、結果使用せず)



テント等のモロモロの品は
重くて、かさばるので
けんぱちDに担いでイタダくとしよう



シメシメ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・